猫額洞の日々

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2010年 12月 06日

ジェイムズ・P・ホーガン「造物主の掟」読了

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 1冊読み終わるのに1週間! レコードだ。読み終えた充実感とかなんとか、
そんなものはない。意地になって読んだだけだ。

 事業でも政策決定でも、大衆にどう了解納得させるかが鍵になる時代に、
タイタンへの宇宙旅行が企てられる。
 科学者や技術者の乗員のなかに、世界的なマジシャン(世間は彼のマジックを
奇蹟と信じたがる)と、奇蹟視される現象は手品で可能だと立証する心理学者と
が加わっているのは、なぜかという謎がひとつ。

 最初は敵対していたふたりだが、タイタンへの飛行が植民地化計画である
ことがわかったとき、手を結び、人間的な共感を感じられるロボットたちの側に
立ってコングロマリットと戦う、というお話だが、人間的なものを感じられ
なかったら搾取されようがされまいが、どうでもいいのかしら。
 クジラとヒトとの共生関係みたいにも思えるのは、わたしが黄色人種だから
かしら。と、イチャモン。

 大衆はだまされたがっているのだから、それに見合ったものを提供すればいいと、
シニックな人生観で生きてきたマジシャンが、知性と理性に開眼したルネサンス人
みたようなロボットに感情移入するのは理解できるけれど。長過ぎるの。

     (創元推理文庫SF 85初 J)
 





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by byogakudo | 2010-12-06 13:41 | 読書ノート | Comments(0)


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