猫額洞の日々

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2005年 10月 11日

山田風太郎・明治ものの

仏語訳はないだろうか? あったらポール・アルテに読ませたい。時代背景や
登場人物の説明つきで。

 「赤い霧」(HPB 04再帯)読了。第一章の村での殺人事件が一応 解決して、
第二章 ロンドンでの事件に移るのだが、実際の事件(切り裂きジャック)や
虚構の有名人(ホームズとワトスン)のはめ込み方が拙で辛い。風太郎を一度
読んでごらんなさいと、思ったのだ。事実も虚構も物語の中に流麗に織り込まれて
いますよ、と。
 もう一つ気になったのは、一章で謎の人物とされる かつての殺人事件の遺児
について、その後何にも言及されてないこと。赤い鰊として使われるだけとはいえ、
顛末はどこかに記されるべきではないか。第二章では関係ないから忘れられたのかも
知れないが、エンタテインメントでそれはまずいだろう。

 本の帯に「原書房の『2005年本格ミステリ・ベスト10 第1位』」と大きく
謳われている。本当でしょうか? このゆるさが、いまの時代にフィットしている
とかいうなら、何もいうことはありませんけれど。


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by byogakudo | 2005-10-11 15:37 | 読書ノート | Comments(0)


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