猫額洞の日々

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2010年 12月 23日

陳舜臣「三色の家」1/2

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 あら、世の中は休日だった。もうお正月になったみたいな、ぽっかりした
青空。ときどき風がある。

~12月22日より続く

 「三色の家」(陳舜臣 講談社文庫 78初 J)は、素人探偵・陶展文、若き日の
事件である。時代は戦前、1931年ころだから陶展文は20代後半だろう。
 日本留学を終え帰国しようとしているところに、神戸に戻った中国人の友人から、
ぜひ帰国前に立ち寄ってくれと頼まれる。友人が後を継いだ貿易商の家に赴いた
とき、殺人事件が発生する。

 戦前の華僑商館の構造の説明など、面白い。
 1階に倉庫、2階の表通り(海岸通り)側が事務所で、裏側が同面積の台所__
<金を儲けるのは食べるためという、不易の真理に敬意を表した間取りなのだ。>
(p26)__、3階が家族のすまい、となっている。

 わたしの頭の中の神戸は、たぶん、戦前のモダーン都市・神戸とその延長で
できている。なんというか一種のバビロン、世俗版ビザンティウムのイメージだ。

12月24日に続く~





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by byogakudo | 2010-12-23 12:50 | 読書ノート | Comments(0)


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