2011年 01月 05日

土屋隆夫「影の告発」読了

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 昔ってほどじゃなくても昔の本はいい。ジャケット画の千鳥格子が
すてきで、ポケット文春版「影の告発」(土屋隆夫/装釘 カット・土井榮
63初 J)を読んだ。
 天金・二重箱の豪華本には心を動かされないが、シンプルで、でも
作り手が愉しく作っていると感じられる本が好きだ。

 リーズナブルな価格で感じのいい本(という大量生産のオブジェ)が
作られていたのは、1970年代で終わったのか__制作費が抑えられた
のは人件費に食い込んでいたからだろうが__、今のリーズナブル価格は
1500円だろうが、これで作れるのは、あの軽装版しかない。
 軽装版であっても簡素でうつくしい本はできると思うけれど、平積み
して目立つことしか頭にない装釘が多くって、新刊書店はやかましい。

 おお、新年早々、愚痴っている。

 「影の告発」は端正な本格ミステリ。きれいな構成だった。

 30頁くらい読んで、ようやく「エル・グレコのまどろみ」の読み方
のコツ(?)がつかめたような気が、昨夜した。
 「ようわからへんけど、何やこうカッコいいこと言うてはる」__
なぜ関西弁になるのだろう?__と感じられるフレーズを踏石として、
しょっちゅう踏みはずしながらも読んで行ったら、なんとかなるのでは
ないでしょうか。





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by byogakudo | 2011-01-05 12:59 | 読書ノート | Comments(0)


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