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猫額洞の日々

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2011年 02月 02日

「マイキー&ニッキー」の伝道師となる

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 初めていらした方だと思うが、年配の女性客が、可憐なオパールの
指輪をはめていらっしゃる。佃煮屋だけでなく宝石も嫌いじゃないので、
プラチナはどうも頑丈そうでかわいくないとか、お喋りしていたら、
入口に立つ人影・三名、若い男性たち。
 扉に貼った「マイキー&ニッキー」フライヤを真剣に眺めている。
二人が消えてもひとり残って見ている。

 「すみません、ちょっと失礼します!」(お支払いは済んでいた。)
 急いでレジのフライヤを掴み、入口へ。

 びっくりされたが、三人にフライヤを渡す。
 「3月から公開で明日はプレミアです。もう、とっても良かったです」
と熱弁を振るう古本屋から逃げ出さずに、三人とも聞いて下さる。
 「あ、越川君がやるのか」と、どなたかが言われる。

 そこへタイミングよく通りかかるのが、モダーンアーティスト兼
コレクター兼介護事務所所長のM氏、
 「だめだよ、道路で販売しちゃあ!」
 「ちっがうよー!」

 今度は奥から、先ほどのお客さまが出て来られる。扉を眺め、
 「あら、映画なの? 『ユーロスペース』って古い映画をやる
とこでしょ? 行ったことあるわよ。あたしにもチラシ、頂戴!」
 喜んで!

 先日も本を買われた後で、レジのフライヤを、
 「これ、もらっていい? カサヴェテス映画って、なかなか
見られないんだよね」と仰るお客さまがあった。

 どうか、できるだけ大勢の方が「マイキー&ニッキー」を見られ
ますよう! 無関係者だけれど、勝手に伝道している。
 この映画を作りたいという情熱が画面から伝わってくる映画が、
この映画を上映したいと願ったスローラーナー・越川氏たちの思いが
叶って、やっと日本で公開できたのだから。
 





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by byogakudo | 2011-02-02 13:00 | 映画 | Comments(0)


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