2011年 02月 08日

アーサー・ライアンズ「歪んだ戦慄」読了

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 悪かないけど、こじんまりだなあ。非ハードボイルド・ファンの感想なので
見当違いしているかもしれないが、サム・スペードやフィリップ・マーロウは
市井の騎士だったが、アーサー・ライアンズのジェイコブ・アッシュは丈が
低い。等身大といってもいいけれど。

 音楽業界についての情報もミステリの本筋にちゃんと絡んでいるし、
つじつまも合っている。風俗小説として読んでみても、携帯電話以前の、
「電話応答サーヴィス」にいちいち電話して、留守中にかかってきた電話を
チェックする場面が度々出てきて、資料的にも面白い。
 一夜のエンタテインメントに、これ以上、何を望む?

 主人公も他の登場人物も描かれた風俗も、記述された以上のふくらみを
持たないことが、最大の欠点に思える。

     (HPB 89初 帯)





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by byogakudo | 2011-02-08 14:15 | 読書ノート | Comments(0)


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