猫額洞の日々

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2005年 10月 13日

「炎に消えた名画」

(チャールズ・ウィルフォード 扶桑社 04初帯)読了。日本語タイトルがいかさない
__「名画」にアートとルビを振って、古典絵画ではなくモダーンアートを示唆した
つもりかなあ?__けれど、くすくす笑いながら一晩で読む。

 主人公は若く野心的な美術批評家、まるでデュシャンみたいな伝説的アーティスト
のインタヴューついでに作品を盗むよう、コレクターから依頼されるが・・・。

 伝説のフランス人画家は、ダダとシュルレアリスムとをつなぐ、ニヒリスティック・
シュルレアリスト! 彼についての長い解説が、モダーンアート痴のガールフレンドや
読者のために展開される。画家はその画業の始まりからコンセプチュアルで、額縁で
壁の一部を透かし見させる個展を催したきり、沈黙を守っている。
 ここが一番の読みどころだが、その前のフロリダ地方の画家と画商と批評家の
閉鎖生態系描写も笑える。愉しい一夜だったおかげで睡眠不足が続くのが難点だ。


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by byogakudo | 2005-10-13 18:31 | 読書ノート | Comments(0)


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