2011年 02月 13日

フィリップ・K・ディック「ザップ・ガン」1/3

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 「あたし、これ読んだっけ?」と『ザップ・ガン』をSに見せる。
 「僕が2、3度読んだんだから、読んでるよ」
 「で、どんな話かいえる?」
 「覚えてる訳ないじゃん!」

 それじゃあ、夜毎、ベッドに横たわった二人が、揃って手にして
目の前にかざしている小型印刷物は、なんだろう。
 文庫本仕様忘却剤、とでもいうのか。

 読んでるような読んでないような、なんともいえない感じで
読み進める。

 主人公・ラーズが部下で愛人のマーレンと過ごすシーン__
<マーレンにとって、ラーズは必要不可欠な人間ではない。ふたりが
 別れたら、一週間かそこらは彼を失ったことを悲しみ、三杯めの
 マティーニを飲みほしたあとにほろりと涙を見せるくらいはする
 かもしれないが、それでおしまい。
  だがラーズのほうはそうはいかない。もしも彼女を失うことに
 なれば、その傷は一生癒えないだろう。>(p69)

 毎度おなじみ、ディック・嘆き節は健在だ。
     (創元推理文庫SF 89初 帯 J)





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by byogakudo | 2011-02-13 14:18 | 読書ノート | Comments(0)


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