猫額洞の日々

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2011年 02月 14日

フィリップ・K・ディック「ザップ・ガン」もう少し 

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 やっと少し思い出した、というのか思い当たった。

 兵器ファッション・デザイナー(!)__服のデザイナーがイラストを
描き、職人たちがそれを実現するのと同じシステムの世界だ。__である
主人公が見せられる、子どものおもちゃのシーン(p119~120)だ。

 要塞があって、攻める側・守る側に分かれて闘うゲームだが、短篇
「ウォー・ゲーム」にあったじゃないか。じつは異星人が地球を侵略する
ために作ったゲームで、子どもが遊び出したら侵略開始になる、とかいう
話が(もうあやふやになっているが、辛うじてここまで思い出した)。

 あの短篇を種子として、いつもの「宿命のつれなき美女」テーマが
絡み合い、ワンアンドオンリーなディックの「私SF」世界が語られる。
 ひとは愛する者を殺すが、ディックは、愛する者に殺されたがっている
ようだ。
 このジャンルの後継者は出ないだろうな。J・G・バラードは終末限定の
風景画家だったし、基本に女嫌いがあるみたいだ。

     (創元推理文庫SF 89初 帯 J)





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by byogakudo | 2011-02-14 13:33 | 読書ノート | Comments(0)


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