2011年 02月 26日

ジェイムズ・ヒルトン「心の旅路」読了

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 昨日は失礼いたしました。
 今週の新着欄を、よろしく。 新着欄


 ホームページ・トップに記しましたが、来週より、毎週 月曜日金曜日
定休日といたします。こちらも、よろしくお願い申上げます。


 お客さまがジェイムズ・ヒルトンを2冊、買って下さったので、外の棚に
ヤケのきつい「心の旅路」(角川文庫 78年8版 J)があるのを思い出した。

 見てないけど、たぶん映画の方が楽しめるだろうと予想しながら読んで、
まあ、その通り。映画だったら、控えめの演出だったとしても、涙滂沱の
大メロドラマにできるが、小説はそうも行かない。

 第一次大戦の休戦記念日(1937年11月11日)から物語が始まり、
第二次大戦の勃発した1939年9月に終る。原作の刊行は1941年、
まだ戦争は終っていない。

 37年11月11日に汽車の中で偶然知り合った30代の男が、第一次
対戦で記憶を喪った40代の男の話を聞く、かたちで進むので、実際に
語られる物語中の時間は、1917年以降、1939年までである。

 じっくりと、個人の運命と時代の動きとの絡み合いを描こうとするのは
解るが、ときに、一晩で語るには分量が多すぎる話じゃない?と、ひとこと
言いたくもなる構成だ。

 映画の脚本なら、もっと刈り込んで、すっきり話を通そうとするのではないか
と思って映画化あらすじを読んでみたら、やっぱり堂々たるメロドラマに直して
ある。小説のネタばらしをしても、ストーリーに大きな流れと一貫性を求め、
観客が主人公とヒロインへ共感をそそられるように変えてある。その代わり、
時代展望みたいな視点はカットされてるようだが。





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by byogakudo | 2011-02-26 13:26 | 読書ノート | Comments(0)


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