2011年 03月 05日

ニコラス・ブレイク「証拠の問題」読了

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 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄

 学園ミステリでもある「証拠の問題」、まあ愉しく読んだ。
イギリスの学園ものだから、生徒たちは寄宿舎生活、教師たちも
宿舎住まいである。

 生徒が殺され、校長の妻と恋愛している教師が、学生時代の友人
である名探偵に助けを求める。

 名探偵には奇癖が欠かせない。こちらの名探偵、ナイジェル・
ストレンジウェイズは、思考に当ってポット一杯分のお茶を要する。
 友人の教師から、
< 「やれやれ、それよりも君なんか、皮下注射かなにかにして
 もらえればいいのになあ。その方がずっと手数がはぶけるぜ」>
(p145上段)と嫌みを言われながらも、茶を喫する。

 結婚していながら、しかも夫の部下である教師と恋愛する妻は、
第一次大戦後のモダーンガールであろう。人目をはばかりつつも、
真剣に恋愛に突き進む。

 そういえば先だって、ダニエル・デイ・ルイス主演の「ナイン」を
見た。「アメリカン・ヴォーグ」のグラヴィアを動画に起したような
作品で、映画の匂いは薄いが、マリオン・コティヤールはうつくしく、
スクリーン・テストの場面での初々しい恥じらいの表情など、すばらしい。
 興味の持ちようがないニコール・キッドマンでさえ、一所懸命、
アニタ・エグバーグの記憶をもたらそうとしている努力が伝わってきて、
ちょっと驚いた。
 日本映画に出ているアイドルたちに、映画の記憶ってあるのだろうか。

     (HPB 93再 帯 VJ無)
 





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by byogakudo | 2011-03-05 16:46 | 読書ノート | Comments(0)


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