猫額洞の日々

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2011年 03月 10日

ドミニック・ルーレ「寂しすぎるレディ」読了

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 エンディングへの方向性は逆だけれど、やっぱりハーレクィン・ロマンス調。
シルエットもハーレクィンも、ちゃんと読み通したことがないので、断言でき
ないが。

 1979年度のフランス推理小説大賞受賞だが、あと一工夫足りないんじゃないか? 
コクがない、というのか物足りない。

 リアのオースティン・ミニが黄色だったり、初めて会うときの服が、瞳と同色の
グリーンだったり、アントワーヌが彼女に贈る、銀メッキの青いトルコ石の指環
だとか、小道具には気を使っているが、なにかひとつ、大事なものがない。
 エネルギー不足に感じるのは、時代的に、しょうがないことなのか。

 アントワーヌが自称モデルのリアと知り合えた嬉しさで、買ってみたこともない
週刊誌を八種類も買って来て、どこかに彼女の写真が出てないかと、頁を繰る場面
なぞ、かわいらしくて好きだ。
 「カバーガール」という言葉と、それに対応する若い女たちがいた頃を思い出す。
彼女たちは、いつまでいたのだろう? どこへ行ったのだろう?

     (HPB 83初 帯 VJ無)





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by byogakudo | 2011-03-10 13:21 | 読書ノート | Comments(0)


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