2011年 03月 27日

「野球殺人事件」「日本人が築いてきたもの壊してきたもの」「マッド・サイエンティスト」読了

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 「野球殺人事件」(田島莉茉子 岩谷書店 51初) にはオマケとして
「賭屋」という短篇がついている。長篇と似たような設定の野球賭博
ミステリだけれど、入れなかった方が良かったんじゃないかしら。

 合宿所でも麻雀流行りなのでルーキーが眠れなくて困るというと、
それならばと、クスリをもらう場面__

< 一つはアドルムといつて睡眠剤、一つはゼドリンといつて覚醒剤、
 眠る時はアドルム、仕事をする時はゼドリンをやると、少々さわがしく
 ても問題ではないという。ゼドリンは二色あつてこれは効く方だなどと
 効能書を説明した。>(p285)

 監督や先輩からは、
< 「有難そうに押しいただいているが、そりや、何のまじないや」>とか、
< 「ヒロポンじやないか、それをやりだすときりがないそうだぜ」>(p288)
と注意される。こんなとこばかり読んじゃって。


 「日本人が築いてきたもの壊してきたもの」(生方幸夫 新潮OH!文庫 01初 帯 J)
によれば、研究用の原子炉は廃止措置が取られたことがある。

 原子炉を廃止するには、「密封管理方式」「解体撤去方式」「遮蔽隔離方式」 
の三方式が定められているが、

<密封管理方式とは原子炉から核燃料や放射性物質を取り除いた後、施設を
 閉鎖し、放射線や人の出入りを管理する方法をいう。
 解体撤去方式は原子力施設の全てを解体撤去し、跡地を再利用できるように
 更地にすること。
 遮蔽隔離方式は放射性物質を取り除いた後、施設全体をコンクリートやアスファルト
 で固めてしまう方法だ。>(p228)

「JR1」という小さな研究用原子炉が、<実験が終わったので放射能の処理をした後,
もとあった場所の横に深い穴を掘って原子炉を埋め、上からコンクリートで密封>(p229)
という遮蔽隔離方式で廃止された。


 2月16日から読みかけて中断していた「マッド・サイエンティスト」(S・D・シフ編 創元推理
文庫SF 82初 帯 J)も思い出して読了。

 (前に書いたこととダブるけれど)ジョゼフ・ペイン・ブレナン「スティルクロフト街の家」、
リチャード・クリスチャン・マシスン「あるインタビュー」(臓器移植問題)、ヴァンス・アーン
ダール「シルヴェスターの復讐」(肥満の人体実験)、ゲイアン・ウィルスン「アーニス博士の
手記」(長寿の実験)、デニス・エチスン「最後の一線」(これも臓器移植問題)と、17篇中
5篇も好みの短篇が入っていた。





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by byogakudo | 2011-03-27 13:48 | 読書ノート | Comments(0)


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