猫額洞の日々

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2011年 06月 18日

岡崎武志「女子の古本屋」読了

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 取り上げられた女性古書店主13人+文庫化に当っての登場8人、
計21人(奇しくも今世紀と同数)は、ひとりを除いて、古本屋の
跡継ぎではない。
 本に係る仕事(編集者など)をしていたひともいるが、まったく
関係ない他業種から、ある日、古本屋という仕事を選んだ女性たちの
記録である。

 従来、古本界は、買うのも売るのもほぼ、男性だけだった。世の中
すべてと同じく、男の世界だ。そんな中に、古本への新しい視線を注ぐ
女性客が現れ、彼女たちの一部は、ある日、女性古書店主となり、増殖し、
マンズワールドにも影響を及ぼす流れを作り出した。
 そんな古本女子・黎明期のドキュメンタリとして、読んだ。

 パイオニアとして必ず名を挙げられる「古書 日月堂」から、彼女
たちのストーリーは始まる。

 どの古書店主にも古本屋開業に至るまでの、様々なプレ・ヒストリー
が存在する。岡崎氏はそれらを、丁寧に、しつこく粘り強く聞き出し、
情熱をこめて記録する。
 「こんな生き方があるのか!」という驚きと共感が、紙面から
浮かび上がる。
 「この人たちのことを知らせなければ」という岡崎氏の思いの
強さが紙面から伝わる。


 当店のことも書いて頂け、なんとも恐縮ですが、映画「私は猫
ストーカー」と絡めて、二重映しのように、リアル古本屋を描いて
下さり、映画ファンとして、とても嬉しかった。

     (岡崎武志「女子の古本屋」 ちくま文庫 2011初 帯 J)

 著者サイン本を筑摩書房にお願いしましたので、再来週ころには
当店でも販売できます。
 今週の新着欄ともども、どうぞよろしく。

 新着欄 





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by byogakudo | 2011-06-18 14:49 | 読書ノート | Comments(0)


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