2011年 06月 22日

ジェイムズ・ブリッシュ「暗黒大陸の怪異」読了 他

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 原題は THE NIGHT SHAPES。文中に「夜のもののけ」と訳してあるのが、
これかな?
 たしかに、昔々「暗黒大陸」と呼ばれたアフリカが舞台なので、そこを強調して
このタイトルになったのかもしれないが、もっと原題を生かせなかったかしら。
 直訳して「夜のさまざまなかたち」にすると、ビートニクや実存主義者たちの
青春群像ものに間違えられそうか・・・。

 教え子との恋愛でアメリカを追われ、ベルギー領コンゴで土民たちと共に
生きる白人が主人公。アラン・クォーターメインの末裔みたような、生ける
伝説的存在だ。
 ベルギーや英国からやって来た白人たちの案内をすることになり、土民の
襲撃やら、古代の怪獣やらが出て来て、暗黒大陸での冒険が描かれているし、
植民地批判や文明批評もあるけれど、彼にずっと付いてくる巨大ニシキ蛇の
存在がポイントだ。
 彼の無意識が拡大延長された存在と見るべきなのか。ともかく、主人公に
付かず離れず、彼のいるところ、気がつけば大きなニシキ蛇が従者や友人の
ように隣にいる不思議さが、想像力を大きくふくらませる。
     (創元推理文庫 69再 裸本)

 鮎川哲也編「鉄道ミステリー傑作選 見えない機関車」(光文社 カッパ・
ノベルス 76初 J)に挿まれていた宣伝用リーフレットによれば、
<「別冊小説宝石」改題 カッパまがじん for new novel>という雑誌が
あったようだ。A6判、偶数月10日発売とある。





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by byogakudo | 2011-06-22 13:47 | 読書ノート | Comments(0)


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