2011年 07月 16日

島田一男「北向海流」読了

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 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄 

 昨日も失礼しました。今年の夏は節電のせいか、夜は比較的涼しいけれど、
昼間の暑さは猛烈で、日が暮れてから店に来る元気がなくて。

 裏ジャケットには、モノクロの仔猫を肩に乗せて笑っている島田一男の写真が
使われている。
 <最近新築のお宅には猫専用の入口がついている>し、<常時10匹内外のニャン
ちゃんたちが大切に飼われているが、血統などは問題にせず、雑種大歓迎>と
説明文にある。
 そういえば昔、何かで島田一男も猫好きと知り、「ねこ新聞」へお知らせしたと
思うけれど、その何かが何だったか、まるで思い出せない。

 後書きを読むと、新聞記者時代の友人を四人もヘロインで失ったので、
< その頃から、私は麻薬を怖れ、憎むようになった。[中略]
  私は小説やドラマのテーマに度々麻薬をとりあげている。だが、決して、
 安易な小道具として麻薬を見ているのではない。日本を麻薬市場にしている
 第三国人ボスの強大な力から見れば、ゴマメの歯ぎしりかもしれないが、
 私は私なりに腹の底からの憤りを叩きつけている積りなのである。>

 襟を正して読まなくっちゃ。? でもしっかりエンタテインメント。
 麻薬取締官の主人公のコードネームはM37、アジア各国の麻薬取締官との
間では合言葉を言って確認し合うし、魅力的な女性たちとの交情付きである。
 イアン・フレミング・ブームはすごかったのだろう。(これも読んでいない
作家だ。)

 60年代の神戸や香港の魔窟情況などは愉しかったが、のどかさは愛でるけれど、
盛り沢山、波瀾万丈のストーリーは、あんまり面白がれなかった。

     (島田一男「北向海流」 東都書房 63初 J)





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by byogakudo | 2011-07-16 11:03 | 読書ノート | Comments(0)


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