2011年 08月 26日
click to enlarge ある日、ひらめいた。鈴木創士氏の短編小説に出てくる隣の坊主は、 フエンテスの「チャック・モール」ではないかと。 啓示が降りてくると直観猛進(©たしか都筑道夫)、そのまま妄想を 展開させる質であるのは充分承知。「チャック・モール」を読み直して みた。 うーん、違うか。なんだって関連づけられないことはないのが、地上の できごと。こじつけようと思えばできなくもなさそうだが、無理があると わかった。 「チャック・モール」では、メキシコの土俗神「チャック・モール」が 侵略者であるヨーロッパ系白人を侵略し返す。鈴木氏の隣の坊主は、土着の 気配はあるけれど、主人公にとって目障りなだけで、主人公を乗っ取りまで はしない。ひたすら鬱陶しい存在としてあり続ける。 それにしても「spin」の休刊が残念。鈴木創士氏の小説が読める場所が なくなった。現代思潮新社の毎月のコラムで、小説を載せてくれないかなあ と夢みるけれど、難しいのでしょうね。 (カルロス・フエンテス 安藤哲之訳「アウラ」 エディシオン・ アルシーヴ ソムニウム叢書2 1982初 函 帯) (鈴木創士「幻脚記 七 他人の記憶 夏の巻」 spin 08 みずのわ出版 2010年11月20日)
..... Ads by Excite ........
by byogakudo
| 2011-08-26 11:42
| 読書ノート
|
Comments(0)
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... ■ねこ新聞
■月刊ねこ新聞Twitter ■蟲文庫 ■kissa e(@higashi-koenji) ■往復書簡 ■旅猫雑貨店 路地裏縁側日記 ■海ねこ的 日々の暮し ■森茉莉街道をゆく ■山崎阿弥 ■サイコ☆ヒステリック 徒然日記 ■穴熊 日記 ■だらだら放談 ■鈴木創士 ■安柊有人(@sosi-suzu)・Instagram ■西谷修―Global Studies Laboratory(GSL) の後継ブログ ■nibuya(@cbfn) ■so_kusumori ■楠森總一郎 EROS VERSUS ■hirose tadashi|photographer ■kizashino ■きざし乃 栞 ■do-do ■スローラーナー ■muttnik ■やっぱりモダニズムが好き! ■かめ設計室 ■建築ノ虫 ■ご近所の日々 ■素人魂~特濃魚汁~ ■素人魂@いたちょ ■胡乱亭 ■梟通信~ホンの戯言 ■左平次(@saheiziinokori) ■花も嵐も踏み越えて鉄道人生44年 ■PAPERWALL ブックデザイナー日下潤一の日々 ■daily-sumus3 ■藤原編集室 ■退屈男と本と街 ■古本屋ツアー・イン・ジャパン ■okatakeの日記 ■ギャラリー ときの忘れもの ■ときの忘れもの@twitter ■銀座レトロギャラリーMUSEE ■痩せたり太ったり ■橋場一男 ■Tracy Talk・・・ ■Unknown Pleasures ■メグブログ 美咲歌芽句 ■亜湖公式サイト ■五月真理矢写真館 ■ヒゴヒロシ ■坂本弘道公式サイト ■三信ビル保存プロジェクト ■逗子なぎさホテル ■わき道にそれて純喫茶2 ■アトリエ プティカ 最新のコメント
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||