2011年 08月 26日

カルロス・フエンテス「チャック・モール」/鈴木創士「他人の記憶 夏の巻」再読

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 ある日、ひらめいた。鈴木創士氏の短編小説に出てくる隣の坊主は、
フエンテスの「チャック・モール」ではないかと。

 啓示が降りてくると直観猛進(©たしか都筑道夫)、そのまま妄想を
展開させる質であるのは充分承知。「チャック・モール」を読み直して
みた。

 うーん、違うか。なんだって関連づけられないことはないのが、地上の
できごと。こじつけようと思えばできなくもなさそうだが、無理があると
わかった。

 「チャック・モール」では、メキシコの土俗神「チャック・モール」が
侵略者であるヨーロッパ系白人を侵略し返す。鈴木氏の隣の坊主は、土着の
気配はあるけれど、主人公にとって目障りなだけで、主人公を乗っ取りまで
はしない。ひたすら鬱陶しい存在としてあり続ける。

 それにしても「spin」の休刊が残念。鈴木創士氏の小説が読める場所が
なくなった。現代思潮新社の毎月のコラムで、小説を載せてくれないかなあ
と夢みるけれど、難しいのでしょうね。

     (カルロス・フエンテス 安藤哲之訳「アウラ」 エディシオン・
     アルシーヴ ソムニウム叢書2 1982初 函 帯)
     (鈴木創士「幻脚記 七 他人の記憶 夏の巻」 spin 08 みずのわ出版
      2010年11月20日)





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by byogakudo | 2011-08-26 11:42 | 読書ノート | Comments(0)


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