猫額洞の日々

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2011年 10月 02日

安部公房「箱男」も読み始める

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 J・A・ジャンス「復讐の女神の裁き」を遅々たる歩みで読んで
いたらSFが読みたくなり、安部公房「箱男」を持ち帰った。
 わたしにとって安部公房はSF作家である。前衛小説家ではなくて。

 日本のモダーンアーティストとか前衛作家と聞くと、すぐさま
「やぼったい」とか「あか抜けない」と言った評価が思い浮かぶのは
偏見極まりないけれど、固定観念はいまさら変更しようもなく、SF
作家なら素敵だが、前衛作家はわたしには興味が持てない。

 箱男になるためのダンボールによる箱製作手順が楽しく、自分でも
作ってみたくなるのがいい。安部公房は自作してみただろうか?
 そうだといいな。

 だんだん読んでいるうちに、戦後の青年の鬱屈みたような気配が
伝わって来る。箱の中に胎内回帰してみても、個人と社会との関係が
断たれる訳もなく、個と全体との問題解決にはならない、とか何とか、
当時の社会派から批評されたのではないかと、いまの視点で思う。





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by byogakudo | 2011-10-02 12:15 | 読書ノート | Comments(0)


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