2005年 10月 24日

「もう生きてはいまい」読了

 原題が HARDLY A MAN IS NOW ALIVEだが、結局 誰のことを指しているのだろう?
よく解らない。翻訳者・西田政治はたしか、横溝正史の友人の探偵小説家だった。

 もし復刊されるなら、新訳で出した方が売れると思うのだけれど。西田訳は決して
悪くはないが、「部屋」が全頁「部室」表記であったり__何か信念あっての表記かも
知れないが__、未婚女性は全員「・・・嬢」付きだったりだから、カーの継承者で
売るにしても新訳の方が、若い読者には読みやすくないだろうか?
 ルイザ・メイ・オルコットやホーソンもコンコードの住人だとか、米国史__
アメリカ独立戦争時のエピソード__が、ちゃんとミステリ中に組み込まれていて、
同じカーの継承者と呼ばれても、ポール・アルテより遥かに手際よく書かれている。
               「もう生きてはいまい」(ブリーン HPB 56年3刷)

 荒俣宏編「大都会隠居術」(光文社文庫 96初)を再度 入れた。荷風と平井呈一との
関係についてや、河原晉也「幽霊船長」抄録があって好きなアンソロジーだ。
 「幽霊船長」は、絶対に持っている筈のお客さまにお聞きしたら、
「あったけど、売っちゃったか、入り込んじゃったかだよ」とのお答えに悲しんだ
ことがあって、まだそれ以来、手にしていないのが悔しい。


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by byogakudo | 2005-10-24 15:36 | 読書ノート | Comments(0)


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