2011年 10月 15日

E・S・ガードナー「吠える犬」読了

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 終りの方、裁判シーンで足踏みしていたが一昨夜だったか読了。
ペリイ・メイスンが弁護士心得を披露する。

<「(略)僕は法廷で被告の利益が充分に代表されるように気をつけて
 いるだけなんだ。被告側に有利な事実が非常にはっきりと陪審の前に
 提出されるようにするのが弁護士の任務だよ。
 [中略]
 原告側に有利な事実が非常にはっきりと陪審の前に提出されるように
 するのは地方検事の仕事だよ。原告、被告双方の権利がきちんと守られ、
 証拠が正当に順序を守って提出されるようにするのは裁判官の義務
 なんだよ。そしてどちらが正しいかを決定するのは陪審の仕事だよ。
 僕はどこまでも弁護士なんだ。あらんかぎりの知恵を絞って依頼人の
 利益を図るのは僕に負わされた責任だよ。
 [中略]
 屢々弁護士は被告のために少々利巧に立ち廻って非難されてるんだ。
 人々は地方検事が州のさがし出せる限り利口な弁護士だということを
 見落としているよ。それで弁護士は出来るだけの鋭い抜目のない
 尤もらしい弁護をして検事の勇気をくじかなくちゃならないんだよ。
 この理論によって憲法上の権利というものが国民に与えられている
 わけだよ」(131~132)

 起訴されただけで犯人扱いされる国家と国民に広く伝えたい言葉だ。
大阪府知事にも、よくよく聞かせたい。

 さらっとしたトリックが良かった。
    (HPB 55年)

 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄 





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by byogakudo | 2011-10-15 12:09 | 読書ノート | Comments(0)


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