猫額洞の日々

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2011年 11月 19日

横溝正史「殺人暦(ごよみ)」読了

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 写真を撮ってるSに、
 「カラヴァッジオになりそう?」
 「どうかな」。
 カラヴァッジオにもメイプルソープにもならず、Sの写真。

 ルビが好きで、「殺人暦(ごよみ)」と分かち書きするのは嫌い
だったが、ああ、老眼には勝てない。リエゾンして濁点付きなのに
気づかず(発音してみればわかりそうなものを)、一昨日は
「こよみ」と書いてしまった。訂正済みです。

 「殺人暦(ごよみ)」に出てくる点火器とは何ぞ? 
<懐中から取り出した点火器をかちっと鳴らした。
  めらめらと淡い光があたりの闇を引き裂いて、黒い大きな影が、
 天井から壁へかけてゆらゆらと無気味に揺れる。>(p101~102)

 ライターのことかと思ったが、p139には、
かちっとライターが鳴る。やがて彼は、悠々(ゆうゆう)と
 紫色の煙を吐きながら、ライターの光の中でつくづくと辺りの様子を
 見回した。>と書かれている。どう使い分けるのだろう?

 使い分けといえば、「女王蜂」に出てくる作家・畔柳半三郎には、
「あぜやぎはんざぶろう」とルビが振られ、「死の部屋」の物理学者・
畔柳信三郎のルビは「くろやなぎしんざぶろう」である。
 「女王蜂」は昭和6年(1931年)5~7月にかけて「文学時代」連載、
「死の部屋」は同年8月16日に「日曜報知」掲載だ。忙しくて、
名前を考えるのがめんどくさかったのかしら?

 (角川文庫 1978初 J)

 今週の新着欄です、よろしく。
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by byogakudo | 2011-11-19 14:40 | 読書ノート | Comments(0)


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