猫額洞の日々

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2011年 12月 08日

ダシェル・ハメット「デイン家の呪」1/2

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 まず宝石が盗まれる事件が起こり、保険会社から「私」なる
私立探偵が調査に派遣される。
 今は研究者として地道に生きている男が、悪魔島を脱出してきた
過去を暴かれ、殺される。彼の妻の実家が「デイン家」で、
なるほど血塗られた家系だが、呪いは娘に引き継がれる。

 宝石盗難事件は解決したので、「私」が次の仕事をしていると、
デイン家の娘絡みの件で呼び戻され、再び・三たび、血が流れる。

 最初に殺された男がフランス人だから、だけでなく、どうも
アメリカのハードボイルドを読んでるのではなく、フランスの
サスペンスを読んでいるような気もして来るし、物語の進行方向が
いまだ見えない。舞台はカリフォルニアだが、ストーリーの合間に
挿まれる、「私」と友人の作家との会話の調子は、ニューヨークが
舞台のほうが似合ってる感じがする。(ニューヨークもカリフォル
ニアも知らないのに。)

 デイン家の娘が救いを求める「聖杯寺院」は、カリフォルニアの
ドラッグとオカルトの歴史を語るものであろう。フリッツ・ライバー
「闇の聖母」で、そんなことを読んだ(面白かった記憶しかないのが
情けない)。
 いくらクスリが入っていて、気も狂ってるからって、銃弾を六発
喰らっても「私」を殺そうと突進する教祖の描写を読んでいると、
ハードボイルドの定義がよくわからなくなってきた。
 ジャンル分けしようとする頭がいけないのだろうか。 





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by byogakudo | 2011-12-08 13:29 | 読書ノート | Comments(0)


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