2011年 12月 17日

アラン・グリーン「道化者の死」読了

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 写真は、佐竹商店街近くで。在じゃない、大川筋のほんとの下町に
住んでみたかった。場違いな奴なのに。

 まず、今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄 

 一週間がかりかで読んだアラン・グリーン「道化者の死」、大昔に
「くたばれ健康法」を読んだきりで、もちろん覚えていやしないが、
あれより面白かったような気がする。

 1950年代初め、戦前から続くスラップスティック一座のTVショーを
冬のリゾートホテルで撮ることになるが、主役が殺され(密室殺人!)、
次いで相手役も死に、雪で交通も通信も途絶えた中、ホテル支配人が
名推理を展開する。

 一座とTVクルー・スポンサーの中にしか犯人はいない。支配人が故人に
ついて尋ねても、みんな口が堅い。堅気と芸人たちの気風の違いをこじ開け、
支配人は少しずつ推理を進める。

 各章毎に文体を変えたり、芸が細かい。最初の方で、アメリカ演芸史のおさらい
もできる。ドタバタ喜劇が嫌いな支配人であるが、彼の全世界であるホテルの安寧
秩序を取り戻すために、粘り強く聞き込みし、成功する。

 まったく関係ないことだが、HPBの扉裏にある原作タイトルや翻訳権を記した頁に
印刷ミスがあるのが、なんだかうれしい。
 SIMON & SCHUSTER, Inc.のTが一文字落ちていた。活字をひとつひとつ拾って
いた時代である。

 新着欄を作ってからブログを書いたので、これは、いつ新着に出すのだろう。

     (HPB 55初)





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by byogakudo | 2011-12-17 13:39 | 読書ノート | Comments(0)


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