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猫額洞の日々

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2011年 12月 18日

松井今朝子「似せ者(にせもん)」/小林恭二「俳句という遊び」併読

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 買取り本の中に松井今朝子「似せ者(にせもん)」があった。
「吉原手引草」が良かったので、たぶんSも好きになると思い
薦めてみたら、当り。

 わたしたちでも読める、べたつかない、すっきりした人情話を
集めた短編集だ。それに何よりも、安定感。作者が見せてくれる
世界に安心して入って行ける。当たり前じゃないかと言われそう
だが、しょうもない現代ミステリや近過去ミステリも読んだ覚え
があるので、うまくて魅力的な小説家は貴重だ。
     (講談社文庫 2005初 J)

 現実に殺人事件が起きたのが俳句界だ。門外漢には、おっとりして
そうな世界なのに何故と、結社の主宰者が殺された事件の記事を読んで
不思議に思ったのだが、Sの祖母の俳句熱も猛烈であったらしい。
 血を見てもおかしくない極道ワールドだそうな。(道を極めようと
するのは、極道でしょ?)

 句会というのも、どうもバトルフィールドであるようだ。そんな戦場
からのライヴ感覚あふれたレポートが、小林恭二「俳句という遊び_
句会という空間_」。
     (岩波新書 96年12刷 J)

 昨日出した新着欄から1冊売れたので、アラン・グリーン「道化者の死」
を追加しました。よろしく。
 新着欄 
 





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by byogakudo | 2011-12-18 16:12 | 読書ノート | Comments(0)


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