2012年 01月 12日

渡辺京二「逝きし世の面影」を少々

e0030187_1341435.jpg









click to enlarge


 まだ第一章を読み終えただけだが、磯田光一みたいには行かない
(行けない)感じだ。

 戦後の左翼イデオロギーを相対化する姿勢より、ただの左翼嫌い、
結局、右翼・イデオローグの発言なの?と思わせる感情の高ぶり様
を読んでいると、あんまり上等なものが伝わって来ない。

 サイードを援用して鬼の首を取ったように発言する脳天気・左翼
への批判はもっともだけど、もっともっと距離を保って冷静に書く
べきではないか。悲憤慷慨調が強すぎる。
 大幅にはしょって後書きや解説を見てみると、石原慎太郎に評価
されたようなことが書いてあって、あんな野郎に褒められるような
スキがあっては駄目だろう。もっと精緻に、政治的な利用を許さない
文章でなくっちゃ。

 さて、外国人たちの目に映った古き善き日本と日本人像の展開は、
如何なることになるやら。





..... Ads by Excite ........
[PR]

by byogakudo | 2012-01-12 13:06 | 読書ノート | Comments(0)


<< 大川に呼ばれて      G・K・チェスタトン編「探偵小... >>