2012年 03月 20日

「フーコー・コレクション4 権力・監禁」1/4

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 『3 歴史への回帰』より引用。
<このような出来事、拡散した事件、「気象的な」、多頭的な出来事、
 しかも結局は深いところで世界の歴史を決定するこれらの事件を発見
 することは、歴史家に課せられた仕事なのです。というのも、経済動向
 の逆転が国王の死よりもはるかに重要であることを、いまや人びとは
 よく知っているからです。>(p043)

<たとえばヨーロッパの農業技術と農民の生活様式がその例であり、
 大ざっぱに言ってこれは十五世紀の末から十九世紀初頭、ときには
 中葉まで、ほとんど変化しませんでした。農民層と農業経済はまさに
 不活動状態にあり、大きな経済サイクルはその上にありました。そして
 これらの大きなサイクルの内側にいくつかのより小さなサイクルがあり、
 最後にその究極に、観察可能な物価や相場の小さな揺動があるのです。
 したがって、歴史はひとつの持続なのではなく、たがいに絡みあい包含
 しあう多種多様な持続の集合なのです。したがってまた、時間という
 古い概念を、多様な持続という概念で置き換える必要があります。>
(p045)

 そして「歴史」と「物語」は分化したってこと? SFの多次元宇宙
みたような歴史観、というより、20世紀、ことに後半に、考え方全般
が多頭的になってる、ってことだろう。
     (ちくま文庫 2006初 J)





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by byogakudo | 2012-03-20 16:49 | 読書ノート | Comments(0)


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