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猫額洞の日々

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2012年 04月 01日

本郷三丁目〜根津 (2012/03/30)

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 おととい昼頃、Sに聞かれる。
 「どこに行きたい?」
 「向ヶ丘寮」と即答。大川端を歩ける温度だが、12:30pm、本郷
三丁目めざして出発。

 東大キャンパスはかなり歩いているので農学部の方へ向かうが、
その前に正門近く、ロマネスクな藤棚を見つけて、S、せっせと撮る。

 東大前の古本屋は閉店が目につく。画廊兼古本屋、「H6」という
名前だったか、新しくお洒落に開いたらしい店があり、入ってみる。

 交差点を渡り東大農学部へ。ここも東大様式(?)のロマネスク風
建物だ。左手奥へ奥へ、向ヶ丘寮の方向(と記憶する方)へ進む。
 煙草が吸いたくなるが、喫煙場所が見当たらない。建物外階段下に
「定員6名」と書かれた喫煙所があった。板きれがベンチ代わりに
置いてあり、わたしたち以外に3名、喫煙者あり。ひとりはチェーン
スモークしていた。煙草呑みはあからさまに排斥されている。

 どん詰まりまで来たが、向ヶ丘寮は見当たらない。二手に分かれた
レストランらしい建物があるだけだ。建物のある辺りは高く、黒い
フェンスで仕切られた奥の庭は窪んでいる。庭に続く階段で近所の
子どもらしい、幼稚園くらいの男の子と女の子が遊んでいる。
 フェンス脇の扉から出られるかと聞くと、
 「開いてるよ。ぼくたち、あそこから入ったんだもん」

 連れて行ってくれたが、ノブを廻しても開かない。
 「へんだなあ。お店の人に頼もう」と、レストランに案内してくれる。
スタッフの手を煩わせてしまって恐縮しながら、向ヶ丘寮の場所を尋ねる。
 一瞬、間があって、
 「東大向ヶ丘寮ですか? ここがそうです。桜の樹は残して、あそこに
碑があります」

 あのベージュ色のモルタル造の、春の夕陽にぼんやりと蹲ったような、
手すりからタオルというより手拭のぶら下がった向ヶ丘寮の現在に、来て
いたのだ。
 お礼を述べ、外に出て振り返ると、右手の住宅に見覚えがある。前に
来たときは千駄木方面から下りてきて、ここに至った。

 細いくねくねした道を歩いていると、木造の可愛い根津教会にぶつかり、
藍染通りに出る。藍染商店街(?)のフリの客には少し入り難そうな喫茶店
で休憩。ここで何か食するべきであったと、散歩の後半戦で思い知らされる、

 路地をぶらぶらしながら、根津神社へ向かう。「東京名物 金太郎飴」の
ケース前で、真剣に悩む青年ひとり。わたしたちがゼリーと珍味糖を買った
後、彼も何か買ったようである。

 境内でゼリーを食べてみる。Sによれば、昔、駄菓子屋で売ってた、あの
味そのまま、だそうな。もう一袋、買っとけばよかった。

 根津神社を囲むS字の坂、左手のモルタル住宅は残っていたが、右側の
木造家屋は、木造で建て直されていた。

 千駄木から地下鉄・大江戸線への連絡を聞いたのがミスで、都営新宿線
との接続を聞くべきだった。春日から本郷三丁目まで上りの続く胸突坂を
延々と上り、気息奄々とドトールで軽食とアイスコーヒー。
 ヨレて戻り着いたのが、6pm、という顛末である。





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by byogakudo | 2012-04-01 13:49 | 雑録 | Comments(0)


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