猫額洞の日々

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2012年 05月 01日

角川庭園・幻戯山房~すぎなみ詩歌館~

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 前にたどり着けなかった「角川庭園・幻戲山房~すぎなみ詩歌館~」を、
今度こそと、昨日は義母を誘い、三人で荻窪へ。

 「角川庭園・幻戲山房」は地図で見ると「大田黒公園」の裏手にある。
「大田黒公園」正門・向って左側の道を奥へ進めば、いいのじゃないか。

 ところが、「大田黒公園」奥裏の小道を一往復半して、やっと着いた。
地元の方・三人にお尋ねした結果であるが、みなさん、口では説明し難い
とおっしゃる。
 

 いちばん解りやすい行き方は、荻窪駅南口より「大田黒公園」を
目指す。
 正門を通り過ぎると「緑花園」という造園業のお店がある角に来る。
角を左折して、「大田黒公園」裏門を通過、道なりに進み、最初の
四つ角を更に前進。(この辺に来ると「角川庭園」案内板が目につく。)
 道が二手に分かれるところで左折すると、奥に「角」という文字が
見える、黒い小家がある。「角川庭園・幻戲山房」到着である。


 ようやく着いたが、すばらしい! 角川源義って、なんて趣味がいい
んだろう!

 何よりも庭園と建物との融合がいい。「すぎなみ詩歌館」として
貸し出される「詩歌室1」から南面する庭を眺めると、芝生の先に
見えるのが、たぶん白樫の高垣であろう。高垣に縁取られた空間が空に
つながり、室内と庭園とが交わり合う。
 同じ並び、入ってすぐのこじんまりした書斎も、書くのに疲れたら
すぐ庭の緑に目を休ませられる、理想的な配置だ。荻窪が文人たちに
愛されたのは、こういうことだったのか。
 「江戸東京たてもの園」前川国男邸・書斎以来の住みたい家だが、
前川邸より優れているのが、庭と建物との一体感である。あるべき
地に残された強みだ。

 大き過ぎも狭過ぎもしない、風通しのいい間取りと、花の時期が
よく考えられた落ちついた庭のある家だが、計算し尽くされていても
表立たず、訪れたひとはみんな、実家感覚を持ちそうだ。
 使用中の茶室や非公開の二階は見られなかったが、俳人・茶人の
趣味のよさ、近代数寄屋というらしい、和洋折衷の巧みさが存分に
味わえ、初夏らしい散歩ができた。

 「詩歌室2」に続く「詩歌室1」右奥の壁に、ホワイトボードが置いて
あって気づき難いが、小さな窓がある。裏手廊下に出ると、天窓から
明りの射す坪庭が作られている。外と内とが、室内にあっても呼応する
構造である。ここが残されて、ほんとによかった。

 「杉並区立 角川庭園・幻戲山房~すぎなみ詩歌館~」
所在地 杉並区荻窪3-14-22
電話  03-6795-6855
開園時間 9am~5pm
休園日  毎週水曜日と12月29日~1月1日
 





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by byogakudo | 2012-05-01 13:12 | 雑録 | Comments(0)


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