猫額洞の日々

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2012年 06月 09日

猪野健治「やくざ親分伝」読了

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 今週の新着欄です。2冊売れてしまいましたが、よろしく。
 新着欄 

 キャットファイト写真は、中野坂上近くだったか。向って左の猫が
勝ちました。ほとぼりが治まってすぐ、もう一匹、気弱そうな猫が
来たのを目撃。この猫は争いに関係ない様子。

 猪野健治「やくざ親分伝」読了。裏社会も表社会も、資本主義的
弱肉強食であるのは、まったく同じだ。

 在日のグレン隊組織「柳川組」の項から引用する。
< 一定のテリトリーと事業を持ち、安定した収入をあげている既存の
 組織は、やくざの世界の有産階級であり、支配層である。それらの
 組織には、やくざとしての名誉や地位がある。[中略]
 グレン隊は、失うべきなにものも持たない。ケンカをして負けたところで、
 無名だからなんということはない。やくざの世界のプロレタリアートなのだ。>
(p233 『柳川組の栄光と挫折・谷川康太郎』)

 急速にのし上がった柳川組だが、山口組に吸収されて終わる。
< [略]山口組は、一万人を超える大集団としてよみがえり、極道帝国主義の
 頂点に返り咲いたのである。結果から見れば、柳川組は、強力なその戦闘力で
 山口組の植民地を開拓させられただけであった。「強」が「弱」を、「大」が
「小」を食う極道社会の非常の論理と「任侠道」の正体がそこにある。>
(p246『柳川組の栄光と挫折・谷川康太郎』)

 表社会は労働運動や学生運動つぶしに裏社会を利用する。自分の手を汚したく
ないから。
 裏の勢力が強くなり過ぎると、警察とマスコミを使って「暴力追放」と叩く。

 ひとは権力の網の目から逃れる術がない。網の目のひとつひとつを解きほぐして、
見せつけることはできる。

     (ちくま文庫 2002初 J)





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by byogakudo | 2012-06-09 16:37 | 読書ノート | Comments(0)


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