2012年 06月 13日

アンナ・クラーク「殺人創作講座」を読み始める

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 女性英文学者が、ストーンヘンジ近くに引退して住んでいる恩師
(同じく女性)を訪ねるシーンから始まる。

 夕陽にシルエットを見せるストーンヘンジ。恩師宅に着くと、辺りは
すでに暗闇。ベルを押しても答えがなく、彼女は不安になるのだが、
ここで物語に入れなくなった。導入部なのに。

 ハリウッド映画なら、映像+不穏さを与える音響効果で、ヒロインの不安を
観客も共有するが、この文章の運びで共感が得られるかというと、わたしは、
どうもノレない。感覚が鈍いのだろうか。

 ヒロインが不安を覚えたと書いてあっても、描写でそれを伝えないと、小説と
してはマズいんじゃないかしら。サスペンスフルなミステリ・ジャンルだから、
そう理解しろと言われても困る。

 「ジェイン・エア」で、ヒロインがいきなり、ご主人は私を愛してると直観する
のが理解できなかったことを思い出す。わたしはコード理解能力がないのか。

 わたしの不同意はそのまま、ヒロインが不安を抱えたまま、物語は進行する。
彼女は恩師の代役として、館で開かれる創作講座の教師を務める。もちろん
会う人毎に、できごとすべてに彼女の不安はつのる。
 この先、どう読めばいいのだろう。

     (HPB 1989初 帯)





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by byogakudo | 2012-06-13 18:10 | 読書ノート | Comments(0)


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