猫額洞の日々

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2012年 07月 10日

横溝正史「女王蜂」読了

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 原作は昭和26(1951)年6月から27(1952)年5月にかけて「キング」
に連載された。
 南方のかぐや姫と、ちょっと冒険小説風騎士の恋愛が鏤められた本格
ミステリ、と読んだ。

 ヒロインは、18歳になったら伊豆の小島から東京の義父の元で暮すことに
なっていた。大実業家の義父は彼女のお披露目をする。そのときのファッションが、
<イヴニングの仰々しさをさけて、若葉色のアフタヌンに真珠の頸飾り(ネックレス)
 と耳飾り(イヤリング)。>(p94)

 彼女の家庭教師や祖母もドレス姿なのだが、離れ小島に上流階級向けのテイラー
があったとは思えないし、まだこの頃は既製服の時代ではない。彼女たちの衣装は
いつ、どこで、誂えたのだろう。家庭教師は用事で上京したことがあるから、サイズを
伝えて注文はできても、仮縫いはどうする?

 どうでもいいことが気にかかる。

     (1979年4版 J)





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by byogakudo | 2012-07-10 15:39 | 読書ノート | Comments(0)


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