2012年 08月 16日

川本三郎「私の東京町歩き」読了

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 1980年代はわたしの中では、つい一昨日だけれど、世の時間的には
20~30年前である。
 川本三郎によって描かれた喪われゆく町並は、さらに喪われてしまう。
地団駄踏んでもしかたないことなのだけれど、たとえば飯田鉄「街区の
眺め」(日本カメラ社 2003初 J)は、1972年から98年までに撮られた
写真集だが、80年代に歩き出していれば、まだかつての東京風景が
もっと多く見られたことに気づき、悔しい思いにかられる。

 川本三郎は、西の東京出身者が、東の東京の人々が暮らす小さな町々を
部外者として観光客として訪れることに、しばしば遠慮やためらいを感じ
ながら歩くと記す。男のひとらしい敏感な感受性であり、結構なことでは
あるが、それじゃバルバロイたるわたしなどは、どこを歩けばいいんだろう
とも、ちょっと思う。住み着いちゃって、すみませんとは言えないし。

     (ちくま文庫 2007年6刷 J)





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by byogakudo | 2012-08-16 13:54 | 読書ノート | Comments(0)


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