猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2012年 08月 28日

旧河合医院見学会 12/08/26

e0030187_14372221.jpg










e0030187_14373263.jpg










e0030187_14374225.jpg







e0030187_143801.jpg










e0030187_14381237.jpg







e0030187_14382196.jpg










e0030187_14383419.jpg







click to enlarge


 夏休みも終わり、店に来てメールを見たら、杉並たてもの応援団の
石渡さんから「旧河合医院見学会」のお知らせが来ている。
 うれしい! メールを見たその日、8月26日の見学会だ。間に合う。
早速、まだ店に現れていないSに電話してつかまえる。
 「カメラを持って、まず行って!」

 暑い午後、ヨレて店に出てきたSであるが、
 「ねえ、やっぱり見に行った方がいいよ」

 Sに店番を頼んで出かける。中野駅南口の五叉路のところに、木造
モルタル2階建てのアパートメントと隣り合う3階建て「河合医院」だ。
 外からは見たことがあるが、内部はもちろん初めて。最後の日に
なって、ようやく見学できるのが悲しくもあるけれど、でも見られて
感激した。

 年配者ばかりでなく若いひとも見に来ている。皆さん、口々に
 「もったいない、取り壊されるなんて。リニューアルして保存する
方法もあるのに」と残念がる。古い建物を愛する人々はたくさんいる
のに、そう、実情は連戦連敗だ。
 経済的に、建物の継承者の利益になるような仕組みを考え出し、
この方法なら維持できると理解が広がるようにならなくては、この先も
壊され続けるだろう。

 見ている間は、そんなこと、考えない。ただひたすら没頭して
見て回る。

 戦前は独身寮だった名残で、四畳半や六畳に小さな流し付きの畳の
部屋が、各部屋の基本だ。戦後、「河合医院」になってから、病院
仕様に変えられたのだろう。

 入っていちばん手前の部屋は、書斎か応接間にされたのではないか。
60年代風の布地の壁紙や天井を一部覆う木の装飾から思うに。
 待合室に残る薬の匂い、手術室のタイル貼りの床や壁、もう、もう
フェティッシュこの上ない。

 全室、天井灯を吊るすしっくい部分に花の形の装飾が施されている。
畳の部屋に、レリーフ付きしっくい天井である。各室で簡単な炊事は
できるが、トイレットは共用、お風呂は近くにお風呂やさんがあったと、
中野たてもの応援団の方のお話。

 二つある階段。上の部屋にオリジナルと思しき畳の部屋が多いのは、
入院患者の病室として使われたのだろうか。押入や下駄箱が完備している。

 感動的な見学会だった。建築の価値のわかる不動産屋だったら、
外観保持しながら内部をリニューアルして、西郊ロッヂングみた
ような人気の集合住宅にするだろうと、はかない望みを託す。





..... Ads by Excite ........
 
[PR]

by byogakudo | 2012-08-28 14:42 | 雑録 | Comments(0)


<< 原田芳雄「B級パラダイス」読了      夏休み行状記 '12/... >>