猫額洞の日々

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2012年 10月 11日

ドナルド・E・ウェストレイク「その男キリイ」もう少し

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 ウェストレイク。悪くはないけれど、どちらかと言えばイギリス風のどたばたや
ヒューマーが好きなので、ほとんど読んでいない。映画化されると活きる、会話の
やり取りだとは思う。

 これはあまりどたばたではなく、ウェスタンな教養小説。ウェスタンなと言うのは、
小林力氏から、ハードボイルドの原型は西部小説にあると伺ったことがあって、小説の
舞台は別に西部ではない(と思うが地図を見ていないので、違ってたらごめんなさい。)
が、原ハードボイルドの空気がある。
 教養小説だと言うのは、主人公の青年が見習う、ちょっと年上の男・キリイとの
接触や、巻き込まれる事件のおかげで、徐々に子どもっぽさが抜けてゆく様子が
描かれているから。

 映画「イージー・ライダー」も思い出す。アメリカの田舎町の怖さ__論理や法律が
通じない、ボス支配の慣習とよそ者嫌いの感情だけで成立しているような排他的な
町の怖さ__が、たっぷり描かれる。

 部屋に置いてきたのでデータ確認できないが、たぶん、HPBの1965年初版。





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by byogakudo | 2012-10-11 16:56 | 読書ノート | Comments(0)


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