猫額洞の日々

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2012年 10月 17日

鳥飼否宇「物の怪」読了

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 写真はいつだったか祝日の新井薬師で。この辺りの住宅地を歩いてみたら、
みごとに土地の記憶を欠く風景だった。たぶん区画整理もあったのだろうが、
昔のよすがを偲ぼうにも何の手がかりもない、新建材通りが続いていた。

 新井薬師参道入口すぐ、中野駅から見て右側の60年代、というより昭和30年代
から40年代風骨董店「スピカ」のセレクションに雑貨魂を揺すぶられたが、必死で
耐えた。
 雑貨は言わば手のひらに載る宇宙であり、記憶函だ。

 そうそう、鳥飼否宇「物の怪」だった。民俗学や生物学の知識満載の
(やや)ホラーミステリだろうか。しっかり書かれてるけれど、それほど
好きにはなれず、わたしはもっとオバカなミステリを読むべきであろう。

 「クラスメート」ではなく「クラスメイト」、(しかし「ストレート」は
「ストレイト」ではなかった)、「イラストレーター」ではなく「イラスト
レイター」なのが面白かった。
 「イヴェント」は「イベント」だし、鳥飼否宇の片仮名表記基準は、
どこらで手を打ってるのだろう?
 都筑道夫の「ホテルディック・シリーズ」に出てくる英国風英語を話す
老骨董店主の片仮名表記は、すごかったなと思い出すが、実例を挙げたく
ても、いま手元にない。

     (講談社ノベルス 2011初 J)





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by byogakudo | 2012-10-17 12:47 | 読書ノート | Comments(0)


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