2012年 12月 04日

D・E・ウェストレイク「361」読了

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1960年代初め、兵役でドイツに行っていた青年が本国(アメリカ)
に復員してくる。父親が迎えに来て、車で我が家に戻ろうとしていた時、
すれ違う車から襲撃され、父は死亡。青年も片目を失い、片方の踝を
傷めて、びっこを引いて歩く身体になってしまう。

 いきなりな話の始まりを第1章・上下段7頁、第2章上下段4頁で
済ませて、主人公が父の敵を討とうと奮闘する物語になだれ込む。

 帰ってきたばかりで、しばらく家に落ちつこう、次に何をやるかは
その後決めようと思っていた若い男だが、我が家をなくし(母は幼い頃に
死亡)取りあえずの生きがいを、父の敵を探して復讐することに見出す。

 それから、あらあらという間に、あれこれ怒濤の展開を見せるのだが、
いくら若くて健康体の男だったとはいえ、運び込まれた病院からリハビリ
場面もなく(話がもたつくからカットしたのか?)退院してすぐに、復讐
活劇に飛び込んじゃうのは、無茶なようにも思えるが、ストーリーの速度に
紛れて、あまり気にならない。
 彼は復讐を遂げた後では、再び生きがいをなくしてアル中にまでなる。

 父と息子の絆を描く(?)忙しいアメリカン・ハードボイルド・ヒストリー。

     (HPB 1967初)





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by byogakudo | 2012-12-04 12:17 | 読書ノート | Comments(0)


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