猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2012年 12月 08日

ディクスン・カー「眠れるスフィンクス」読了

e0030187_13125337.jpg









click to enlarge


 本格ミステリと恋愛小説がうまくブレンドされた、という謳い文句
だったけれど、そうは思わなんだ。

 いちおう主人公らしき退役軍人と昔の恋人との恋愛は、怪奇小説
風味の中で行ったり来たりしている印象だし、彼の仮想恋敵たる男も、
描写がほとんどなくて、「結構いい奴みたい」という主人公の感想を
信じるしかない点景人物である。(何しに出てきたんだ?)
 恋愛小説のヒロインらしき存在はむしろ、脇役の気の強いお嬢さん
(妻ある男であっても好きになったら、堂々とつき合う)の方では
ないかしら。彼女にはパッションが感じられる。

 本格ものに恋愛を絡めるとしたら、クリスティ風のメロドラマ仕立て
で書くのが、やはり有効なのだろうか。

 「眠れるスフィンクス」の意味はわかったけれど、タイトルに使う
ほどかしら?
     (HPB 56初)


 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄





..... Ads by Excite ........
 
[PR]

by byogakudo | 2012-12-08 13:13 | 読書ノート | Comments(0)


<< 浅倉久志 訳「きょうも上天気 ...      ディクスン・カー「眠れるスフィ... >>