猫額洞の日々

byogakudo.exblog.jp
ブログトップ
2012年 12月 11日

ジョン・ロード/カーター・ディクスン「エレヴェーター殺人事件」読了

e0030187_131159.jpg









click to enlarge


 帰り際に見つけたのでSF短編集の合い間読みした。

 ジョン・ロードとの連作のおかげなのか、狂躁的になり過ぎる感の
あるディクスン・カーが、どたばたであっても、落ちついて読める。

 作者たちにも見放されてるのかと思わないでもない、「機械的トリック
なら何でも来い」/「机上の論理の帝王」的警察医、ホレーショ・グラス
の描きようなぞ、カーだけだと、もっとうるさくなっていたのではないか。
 いや、ホレーショ・グラスとは、本格ミステリ作家に寄せられる多くの
非難(「人間が描けてない!」)や批判(「辻褄合わせに過ぎない!」)
を一身に引受ける、殉教者的・戯画的ミステリ作家像か。

 久しぶりに封筒に書きつけるシーンを発見。
< ホーンビーム[注: 主席警部]は、[中略]帳面を開いて、鉛筆で計算を
 はじめた。グラスも負けないように、鉛筆と封筒の上にかがみこんだ。>
(p93下段)

     (HPB 1997年3版 VJ)





..... Ads by Excite ........
[PR]

by byogakudo | 2012-12-11 13:02 | 読書ノート | Comments(0)


<< 遠慮の美学/やせ我慢の哲学      浅倉久志 訳「きょうも上天気 ... >>