2012年 12月 18日

カーター・ディクスン「メッキの神像」読了

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 クリスティ風のメロドラマ調で大変読みやすいのだが、既読感に襲われ
ながら読み終わった。
 気になるので<メッキの神像 猫額洞の日々>で検索してみたが出てこない。
web、嘘つかない(ほんとかな? 消去・削除の可能性だってある)。デジャヴュ
ということにしよう。

 その昔、オスカー・ワイルドに愛された女優の持ち物だった館「仮面荘」で、
今の持ち主が自分の所有するエル・グレコを盗もうとして刺されるのが発端。
 ここでも二組の恋人たちの物語が語られ、近隣の人々のためのクリスマスの
催しでは、来られなくなったマジシャンに代わってヘンリー・メルヴェール卿が
奇術師の腕を見せる。
 
 メロドラマと本格派は相性がいいようだ。無理なく進行する。

 例によって、どうでもいいことが気になる。
 アメリカ人は窓を開けて寝る、と聞いたが、イギリスでもそうなのか。
雪がちらつく冬の夜、客の若い男が窓を開けて寝ているのだが。英米人は
どんなときに風邪を引くのだろう?

     (HPB 1995再 VJ 復刊帯)

 気分を変えて、昨夜からシオドマク「ドノヴァンの脳髄」を読み始めた。
脳の外化の話だが、暗くて感じがいい。

 音楽も小説も映画も、どちらかと言えば暗いものが好きだけれど、これは
まだ体力があるってことかしら。
 シムノンが「第1号水門」を書いたのは、まだ壮年期ではないかと思う。
体力がないと、あのタフな男の争いは描けないのではないかしら。





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by byogakudo | 2012-12-18 14:11 | 読書ノート | Comments(0)


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