2013年 01月 10日

ウィリアム・マッキルヴァニー「夜を深く葬れ」読了

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 つかぬことをお伺いしたい。若いネット通販専門の古本屋さんは
一日、何冊くらいアップされるのだろう?
 わたしは10冊で疲れ果てる。これじゃだめかしら?

~1月9日より続く

 昨夜、ウィリアム・マッキルヴァニー「夜を深く葬れ」読了。
気むずかしくて警察内部での評判があまり良くない主人公、
ジャック・レイドロウ警部だが、システム化された思考法や、
公的身分に束縛された考え方・調査方法を拒否する態度は、
ブラウン神父系統ともいえる。
 ブラウン神父と違って彼は、プロテスタンみたように思われるが、
事件に取り組む態度が似ている。ブラウン神父のハードボイルド版
かしら。

 レイドロウ警部と新しい部下、ブライアン・ハークネスとの関係は、
父と息子を思わせる。"息子"はときどき捜査方法に疑問を感じながらも、
"父"を理解し尊敬する。

 レイドロウと嫌い合っているミリガン警部について"父"が"息子"に語る。

< 「もし万人が確信ではなく、疑念という勇気をもって翌朝眼をさましたら、
 もうそこには至福千年期がきてるってことさ。おれたちを滅ぼすものは、
 まがいものの確信なんだ。ミリガンにはそういったものがみちみちている。 
 やつは歩く絶対性だ。そして、殺人事件とは頭のなかででっちあげられた
 絶対性、無理やりとりつくろわれた確信にほかならない。根本的なところで、
 勇気が欠落している。凶悪犯罪は示談で片がつくものじゃない。ところが、
 一般市民はいつもそれで片をつけている。彼らは大きな悪事にであうと、
 すっかり度を失って、普通の人間をさっそく化け物にしたてあげてしまう。 
 それは社会的な事業といってもよい。そしてミリガンはその事業主のひとり
 なんだ。[以下略]」>(p149上下段)

 警察機構に属しているよりフリーランスな私立探偵向きのキャラクターだが、
けんかばかりしている奥さんや、愛する子どもたちがいる設定だから、警部
なのだろう。

      (HPB 1979 帯 VJ無)





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by byogakudo | 2013-01-10 15:29 | 読書ノート | Comments(0)


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