2013年 02月 21日

板坂元「日本語横丁」半分ほど

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 細かいことが気になる体質があるのだろう。わたしの場合は、無知・
無学のコンプレックスから些細な事象に入り込むと理解していたが、
近世文学者である板坂元「日本語横丁」を読んでいると、学者にも
細事にこだわる人がいる、と知る。

 専門外であっても言葉に関する事柄となると、あらゆる方面に興味が
湧くようで、たとえば速読訓練の機械について書いている。

<写真のシャッターと同じような装置をして、紙面が二十五分の一秒、
 五十分の一秒、百分の一秒と被験者に対して露出されるようになって>
いて、はじめは綴りの少ない単語を1/25秒、1/50秒、1/100秒と時間を
短くして認識させ、だんだん綴りの数を増やし、単語数も増加、ついには
二、三行の文章になる。
< たぶん、はじめは交通取締りの警官に違反した車のナンバーを一目で
 覚えさせるために工夫された機械だと思うが、今は方々の学校で用いられて
 おり、仕掛けもだいぶん複雑になり教室では映画のスクリーンに字が現われる
 ようになっているそうである。>(p34~35)

 どうもアメリカ的な能率のよさと、あたしはウマが合わないみたい。必要に
応じて走り読みすることはあるけれど、これは量で質をねじふせるやり方に
思える。

     (講談社学術文庫 1978初 J)


 まったく違う話だが、excite blogの写真の扱いがいやな方向に変わった。
これまでは写真をクリックすると、たんに拡大判が画面に出るだけだったのに、
今や、以前アップした写真に隙間なく取り囲まれた、うるさい画面表示である。
 何を読み取らせようというのだろう。やかましくて、一枚の写真の魅力を殺ぐ
だけだ。

 なにか利用者に恨みでもあるのだろうか。いやがらせとしか思えない。ブログの
引っ越しは面倒だが、考えた方がいいかもしれない。パソコンは使えても、レイ
アウトセンス・ゼロの人間が考えた新機能は暴力である。





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by byogakudo | 2013-02-21 16:57 | 読書ノート | Comments(0)


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