猫額洞の日々

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2013年 03月 02日

(1)ウラジミール・ナボコフ「道化師をごらん!」半分弱

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 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄

 ナボコフも読んでない。神話に邪魔されて。
 なにしろ多言語作家なのに、かつての『ロリータ』はそこらを考慮せず、
ただ表面的な日本語訳をやっただけだとか聞かされ、じゃあ、単言語で
できているわたしなど、日本語訳があっても読む資格がないのじゃないか、
とまで思って(思わされて)生きてきた。

 何冊か入荷したこともあるが読む前に売れてしまい、読んでから棚に出す
のは今回が初めてだ。

 単言語・日本語成分者として、それなりの読み方をすればいいのではないか。
神話はどこかに置いといて。そう思って読み出すと、風俗小説として読める。
 モームは1920年ころの中国だったが、こちらも同時代に始まる、南仏やパリに
生きる異邦人の話である。
 偽の自伝、という枠組みも面白い。SFでいえば平行宇宙とか歴史改変ものと、
解釈する。

 ときどき言葉について言及しながら物語が進む。最初の妻をいきなりな犯罪で
失うなんて展開がすごい。記憶は騙るから、なんだってありだ。

     (立風書房 1980初 帯 J)

(3月3日に続く)





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by byogakudo | 2013-03-02 16:28 | 読書ノート | Comments(0)


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