2013年 03月 03日

ウラジミール・ナボコフ「道化師をごらん!」2/3

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(3月2日より続く)
 わたしにもわかった地口は、
<[略]私たちは寝室へと行くと、二人の最後の「死の遊戯(フェールラムリール)」
 (常軌を逸した、やさしい彼女のフランス語の用語)をおこなった。>(p57上段)

 この行為の後__つまり、この決定的な言葉が書かれたから__、最初の妻は
殺され、小説内から退場する。
 主人公が雇った腕の悪いタイピストが第二の妻になる。彼女に恋していると
気づいたときに彼が見る夢について述べられるが、
<(生涯を通じ、夢のなかでは私は十三歳の少年なのである。)>(p89下段)
というのが不思議だ。

 バルテュスは、夢のなかではいつも三十歳くらいの自分であると言っていたが、
大体はそうではないだろうか? それ以上若くもならないし、年もとらない。
 小説家によるフィクションだから、だろう。

     (立風書房 1980初 帯 J)

(3月5日に続く)





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by byogakudo | 2013-03-03 12:43 | 読書ノート | Comments(0)


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