猫額洞の日々

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2013年 04月 03日

ウィリアム・ピアスン「すばらしき罠」読了

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 「エナジー対話・第十八号・関西__谷崎潤一郎にそって」を読み終え、
次は何にしようと店の本棚を覗き、当てずっぽうにウィリアム・ピアスン
「すばらしき罠」にしてみた。

 フリーランス・ライターが雑誌に企画を持ちこむ。一ヶ月間、姿を消して
誰にも見つけられずにいられるか、というプランで、見つからなければ、
彼は原稿料に加えて賞金ももらう。

 30日目に街に顔を出してみると、誰かがライターに化けて、偽物が
銀行勤めしていた。罠にかかったと悟ったライターは、独力で罠の全貌と
犯人探しを進める。

 この題材で暗く書けばアイリッシュになるが、そうはならず、軽いハード
ボイルド風で物語られる。暴力には頼らない主人公で、ただ、やたらと
頭が回る。まるで作者からそっと耳打ちされてるみたいに。
 1953年刊の原作だから、まあそんなものか。

 緑色がこの頃の流行色だったのか、作者の好みか不明だが、出てくる
女の一人はグリーンのスカート、彼が恋する金髪の秘書もグリーンの
レインコートを着ている。

     (HPB 1957初)





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by byogakudo | 2013-04-03 15:28 | 読書ノート | Comments(0)


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