猫額洞の日々

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2005年 11月 29日

「季節の記憶」読了

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 地の文章での考察(人間は言語でできている 云々)等、好きになって
おかしくない小説なのに、どうも愛せなかったのは偏にヒッピー・コミューン?
めいた設定のせいではないだろうか。思わぬところに躓く。

 寝床本が足りない(!、2冊は途中本があるけれど)ので、「わが切抜帖より/
昔の東京」(永井龍男 講談社文芸文庫 91初帯)を買ってきた。以前読んだ気もする
けれど、幸か不幸か記憶が淡い。ほんとは わくわくするような探偵小説が読みたい
気分なのに。(あとでまた探しに出ようかな。)

 ところで最近の「東京新聞」は少女文化花盛りの様子だ。夕刊には千野帽子__
どんな方か、よく存じ上げません__の「文藝ガーリッシュ お嬢さんの本箱」と
いうガーリー文学紹介欄が連載中、朝刊の「わが街わが友」(著名人による「私の
東京生活」みたような連載エッセイ欄)は目下 内藤ルネです。いっそガーリー・
ペイパーにならないかしら?無理でしょうが。

 昨日の「文藝ガーリッシュ」は小泉喜美子「ダイナマイト円舞曲(ワルツ)」。
事件が起きるまでの粗筋を紹介して、「字で読む少女漫画」と評しているが、
これは実は、ミステリ的には とてもお勧めできない本だ。「ゼンダ城の虜」を
下敷に、少女による冒険ミステリが書きたかったのだろうが、しどろもどろで、
よく結末まで持って行けた というのが、ミステリのお師匠さんと不肖・わたくしの
感想です。
 ガーリー文藝の枠で紹介しなければならなかったので 仕方ないのだが、
小泉喜美子は「血の季節」がベスト、次が「弁護側の証人」だと思う。
「血の季節」は「紅はこべ」を狂言廻しに、日本を舞台にした
吸血鬼文学の傑作です。


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by byogakudo | 2005-11-29 14:43 | 読書ノート | Comments(0)


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