2013年 05月 04日

久生十蘭「平賀源内捕物帳」再読・読了

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 今週の新着欄です、よろしく。
 新着欄 

 久しぶりの久生十蘭「平賀源内捕物帳」だ。よけいな肉はつけない
主義満々の淡白な終わらせ方が、やっぱりかっこいい。

 淡白というより、唖然とするほどのあっけなさ、そっけなさで
終わるのは「顎十郎捕物帳」も同じだけれど、これをやり過ぎると
晩年の都筑道夫の怪談みたいになるのだろう。

 前にも書いたけれど、最低限必要な肉まで省いて、読者の想像力に
任せる書き方がつらくって、結局、数作しか読まなかったが。
 引き算の美学ではあっても、引き過ぎては小説が成立しない、
と思った。いま読み直しても同じ感想かどうかは解らないが、
読み直すかなあ?

 謎解き以外の部分で肉がたっぷりの(ただし脂っこくはない)
「魔都」も再読したいのだが、どこかで復刻文庫を出してくれない
かしら。ときどき読みたくなる。かつてあった(かもしれない)東京
風景の中に浸りたくなる。

 やたら「肉」「肉」と言っているのは、フランシス・ベイコンの評伝
「フランシス・ベイコン 肉塊の孤独」も読んでいるからだ。そろそろ
竹橋に行かなくては。





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by byogakudo | 2013-05-04 13:13 | 読書ノート | Comments(2)
Commented by スージーリリー at 2013-05-04 16:44 x
こんにちは、初めまして、素敵なブログですね(^_^)
久生十蘭、森茉莉、好きです。本と猫好きブログやっています。今後ともよろしくお願いします。
ネコと文学と猫ブンガク
Commented by byogakudo at 2013-05-05 17:47
はじめまして、こちらこそよろしくお願いいたします。
久生十蘭の日本語の男性性、森茉莉のそれの女性性。
どちらもすてきな日本語ですね。


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