猫額洞の日々

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2013年 05月 18日

「フランシス・ベーコン展」に行った

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 忘れないうちに、今週の新着欄です。よろしく。
 新着欄 

 昨日やっと竹橋に行った。
 会期も終わり近いせいか、思ったより年配者が多い。わたし
たちと同じ、冥土の土産組さ。
 若い人たちと半々か、あるいは中高年層が多い。

 いい。絵画はいい。身体にくる。色彩が、なんて、いいんだ。
フランシス・ベーコンこそカラリストだ。
 深い黒みを帯びた青、小型の三幅対の背景を彩る枢機卿の紅、
不吉な鮮やかさを見せる緑、色の層がすばらしい。

 絵から漂う、あの妙な静けさは何なのだろう。描かれた人々は
動きの過程にあるのに、しんと静かだ。時間の構造体の檻に捉え
られたかのように。

 後効きのする展覧会になりそうだ。ある日、まるで関係ないときに、
絵の感触を思い出すような効き方で。

 思い出す補助として図録を買おうかと思ったが、色彩が違いすぎる
ので止める。見てきたばかりの、あの色じゃない。薄く、浅い。
 筆の跡を明確にするためであろうか、トーンを上げた印刷になっている。
筆が描いた痕跡は明らかになったけれども、あの複雑な色合いが失われ、
あさはかな色になっている。線の解読のお手伝いとは、今の時代らしい、
やり口だ。身体で反応する前に分析したいのか。

     (於 東京国立近代美術館)





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by byogakudo | 2013-05-18 13:42 | アート | Comments(0)


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