2013年 05月 23日

タッカー・コウ「刑事くずれ 牡羊座の凶運」読了

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(5月22日より続く)

 自分のせいで相棒が殺された事件以来、三年近く自己懲罰的に
家の周りに壁を巡らすことでしかしか生きられなかったミッチェル・
トビンが、ホモセクシュアルたちの殺人事件に関係している途中、
ふと、自分でも思いがけなく、私立探偵免許の取得を申請する。

 これまでも頼まれ事で実質、無免許の私立探偵業務を行なって
きたのだが、人交わりのできる存在ではないと、自らを思いなして
いたので、免許の申請など頭から否定していた。
 長い冬が終わり、少しずつ雪や氷が溶け出したかのように、彼は
再生に向かう。

 このシリーズはミッチェル・トビンの煉獄巡りなのだろう。彼が接触
したのは、精神病者やヒッピーたち、ギャング、ホモセクシュアルたち
__彼の孤独を反映する鏡のように、みんな社会の少数派だ。

     (HPB 1982初 帯 VJ無)





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by byogakudo | 2013-05-23 13:35 | 読書ノート | Comments(0)


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