2013年 05月 26日

リチャード・スターク「黒い国から来た女」読了

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 俳優も強盗も身体が丈夫でなければならない。俳優兼強盗だったら
尚更だ。とは言え、カナダの山奥で深い雪の中をスノウウェアなしで
逃げ回り、凍えそうになるだけで、凍傷にかかったとも書いてないし、
腎盂炎や肺炎にならずにすむのは、超人的な体力である。

 強盗に失敗したのが雪山で過ごす、そもそもの原因だった。
 逃走用の車が事故を起こし、俳優兼強盗のグロフィールドは、気が
ついたら病院のベッドに寝ていた。横に立つふたりの男が警官だったら
即座に刑務所行きだが、政府の某機関だったせいで、スパイアクション
もどきの大活躍をするはめになる。

 政治に関心のないグロフィールドに、政府の役人が「第三世界」の
説明から始めて、グロフィールドの知人、オナム・マーバを含む
アフリカの政治家たちがカナダで密談をするようだから、それを
探れと指示する。断ればすぐに警察に引き渡される。

 政府の手からもアフリカ諸国の方からも逃げようとして上手く行かず、
雪中の逃走を試みるのだが、アクション・シーンより身体の丈夫さに
感動(?)する。寒がりなので。

 たぶん、シリーズのどの本にもグロフィールドの詳しい容貌は書かれて
いないと思うが、漠然とハンサムとしか書かれていないのは、映画化
されたとき、どんなタイプの役者でも演じられるように、だろうか。
 わたしがイメージするのはブロンドではなく、ごくありきたりの茶系の
髪色、背は180cmくらい、一見穏やかな風貌の三十代の男優だ。

     (HPB 1978初)





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by byogakudo | 2013-05-26 14:40 | 読書ノート | Comments(0)


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