2013年 07月 18日

本や映画は情報ではない

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 映画館で映画を見る行為が少なくなった。借りてきたヴィデオを
自宅で見ることに始まり、ヴィデオはDVDへ、そして配信映像を
パソコンで見る時代だ。

 かなりの便利を得て、大きな不便に取りまかれている。
 映画館で映画が見たいとき、週に一度の新聞の映画欄を眺めても
様子がわからない。パソコンで見たい映画を検索し、上映スケジュールを
確認、映画館のどのフロアで上映してるかを、きちんとチェックする。
 ふらりと入って、途中から見て、また最初から全部見るなんて、牧歌的
映画鑑賞は許されない。めんどくさい時代だ。こちらが古臭いからか。

 映画にせよ本にせよ、一作・一作、一冊・一冊が厳密に分別された
情報の中から選ばなければならない。選択の自由はある、それしかない。
 映画同士、本同士の関連までネット通販の情報欄で、「おすすめ情報」
として選択肢が与えられる。ご親切に、大きなお世話だ。

 探すのに便利だろうと意図して作られたインターネットの情報網が、
使い手の首を絞める。便利で貧しい世界で、途方に暮れる。
 ブツは、情報ではカヴァしきれない豊かさを持つ。具体がなければ
抽象はありえない。でもヒトは便利さに負け、道具に使われる。堂々巡り。





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by byogakudo | 2013-07-18 13:54 | 雑録 | Comments(0)


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